Wi-Fi、BLEデュアルバンドモジュール:ユーブロックス NORA-W3
ユーブロックスは、Wi-FiとBluetooth LEのデュアルバンドモジュール「NORA-W3」シリーズを発表した。2つの小型マイクロコントローラーを搭載し、モジュール上で完全な通信ファームウェアを動作可能にする。
ユーブロックスは2022年11月、Wi-FiとBluetooth LEのデュアルバンドモジュール「NORA-W3」シリーズを発表した。医療やエネルギー管理、HVACシステム、EV充電、プロ向け電動工具などの用途に適する。
同シリーズは、「Realtek Ameba」チップセットを備えており、デュアルバンドWi-Fi 4(IEEE 802.11a/b/g/n)およびBluetooth LE 5で構成される。比較的混雑が少ない5GHz帯を使用できるため、フィールドでの安定したWi-Fi接続と、使いやすく設置しやすいBluetooth LEを提供する。
2つのマイクロコントローラーを搭載
モジュール上で完全な通信ファームウェアを動作可能にするために、小型のマイクロコントローラーを2つ備える。メインはArm Cortex-M33互換(200MHz)で、低消費電力動作用はArm Cortex-M23互換(20MHz)となっている。
バリエーションとして、「u-blox NORA-W30」「u-blox NORA-W36」の2種をそろえる。u-blox NORA-W30は、ユーザーが独自のアプリケーションをモジュール上で実行可能なオープンCPUアーキテクチャを搭載する。u-blox NORA-W36は、ワイヤレス接続ソフトウェア「u-connectXpress」を搭載し、ATコマンドを用いて容易に統合作業を進められる。
サイズは14.3×10.4×1.9mm。フォームファクターやピン配置が他の「NORA」シリーズと共通のため、現在「NORA-W1」「NORA-B1」モジュールを使用中のユーザーは容易にNORA-W3シリーズに移行できる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- トライラジオ対応の無線モジュール
ユーブロックスは、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.2、IEEE 802.15.4を利用できる「MAYA-W2」トライラジオモジュールを発表した。産業オートメーションやスマートホームなどIoTアプリケーションに適する。 - 最小クラスのセルラーLTE Cat 1モジュール
ユーブロックスは、セルラーLTE Cat 1モジュール「LARA-R6」「LENA-R8」を発表した。複数の地域で認定された5つのバリエーションをそろえ、単一のSKUでシームレスなグローバルローミングが可能となっている。 - AWSと迅速かつセキュアに接続できるモジュール
ユーブロックスは、IoTデバイスとAWSのセキュアな通信を直ちに可能にする「AWS IoT ExpressLinkモジュール」として、Wi-Fi用とセルラー用2種類のモジュールを発表した。迅速なデザインインと市場投入に貢献する。 - なりすまし検出付き自動車用推測航法モジュール
ユーブロックスは、最高105℃で動作可能な車載グレードの測位向け「NEO-M9Lモジュール」と「M9140-KA-DRチップ」を発表した。推測航法による高度な位置情報と、GNSS信号のなりすまし検出機能を提供する。 - 屋内測位向けエクスプローラーキット
ユーブロックスは、AoAによるBluetooth方向検知を活用した屋内測位向けエクスプローラーキット「XPLR-AOA-1」「XPLR-AOA-2」を発表した。モバイルデバイスやタグの位置をサブメートル級の精度で計算できる。