ゼロ電圧のスイッチング電源用IC:Power Integrations InnoSwitch4-Pro
Power Integrationsは、ゼロ電圧のスイッチング電源用IC「InnoSwitch4-Pro」ファミリーを発表した。CCMとDCMの双方でゼロ電圧のスイッチングができ、疑似共振スイッチングにも対応する。
Power Integrationsは2022年11月、ゼロ電圧のスイッチング電源用IC「InnoSwitch4-Pro」ファミリーを発表した。スマートフォンやタブレット、ノートPC、マルチポートアクセサリーなどの小型アダプターにおける部品点数や基板面積の削減に寄与する。
最大220Wに対応し、USB PDやUFCS(ユニバーサル急速充電規格)と互換性を有する。小型InSOP-28パッケージで提供する。
750Vの1次側パワースイッチ「PowiGaN」やコントローラー、2次側制御用の強化絶縁フィードバック回路「FluxLink」、I2Cインタフェースなどを備えた。95%以上の効率に達しており、定常時スイッチング周波数は最大140KHzとなっている。
CCMとDCMの双方でゼロ電圧のスイッチングが可能
同社独自の制御アルゴリズムを搭載し、CCM(連続動作モード)とDCM(不連続動作モード)の双方でゼロ電圧のスイッチングが可能だ。CCMおよびDCMにおける疑似共振スイッチングにも対応し、DCM専用動作を選択して、SR FET電圧ストレスを削減できる。
MinE-CAPデバイスを「InnoSwitch4-Pro」および「ClampZero IC」と組み合わせて使用することで、アダプターをさらに小型化できる。また、「MinE-CAP IC」により、入力コンデンサーのサイズが約40%縮小可能だ。
無負荷時の消費電力は30mW以下。出力過電圧や低電圧保護、ラッチングもしくは自動復帰タイプの一次側過熱保護、複数の出力定電圧異常スレッシュホールドといった保護機能も備えている。
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