中速帯域幅シグナルチェーンプラットフォーム:アナログ・デバイセズ シグナルチェーンプラットフォーム
アナログ・デバイセズは、工業や計測器向けの中速帯域幅シグナルチェーンプラットフォームを発表した。DC〜500kHz程度の信号帯域幅に対応しており、小振幅と大振幅の両方に対して16〜24ビットの精度を提供する。
アナログ・デバイセズは2022年12月、工業や計測器向けの中速帯域幅シグナルチェーンプラットフォームを発表した。DC〜500kHz程度の信号帯域幅に対応する。
分解能や利得を最適化しており、小振幅と大振幅の両方に対して16〜24ビットの精度を提供する。また、ノイズ性能や信号帯域幅、電力間で優先度を選択できる。これにより、ソフトウェア更新や最適なレイアウトなど、複数回路の使用例を再利用可能になった。
高精度測定を可能にする高密度オプション
チャンネル密度が高いオプションを用意しており、分散型や中央集中型の高チャンネル数を用いた高精度測定に対応する。高チャンネル数システムの設計者は、チャンネル絶縁型、非絶縁型どちらのシステムでも、チャンネルの同期を重視したシグナルチェーンを選択できる。
ラインアップは、DC〜204kHzに対応した24ビットA-Dコンバーター「AD7768-1」、RRIOシングルオペアンプ「AD8605」、レールtoレール入力、出力オペアンプ「ADA4807-1」、18ビットで2Mサンプル/秒の「ADAQ4003」、16ビットのレールtoレールD-Aコンバーター「LTC2606」の5種を用意する。
1000個以上購入時の単価は、AD7768-1(EPを備えた28ピンLFCSPパッケージ)は7.32米ドル、AD8605(5ピンSOT-23パッケージ)は0.9米ドル、ADA4807-1(6ピンSC70パッケージ)は1.28米ドル、ADAQ4003(49ピンCSPBGAパッケージ)は23.49米ドル、LTC2606(EPを備えた10ピンDFNパッケージ)は3.41米ドル。いずれも出荷を開始している。
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