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車載向けフェライト系パワーインダクター:太陽誘電 LAXHシリーズ
太陽誘電は、車載向けに、フェライト系パワーインダクター「LAXH」シリーズを発表した。車載用受動部品の信頼性試験規格「AEC-Q200」に準拠し、使用温度上限が150℃に向上した。
太陽誘電は2023年2月、車載向けに、フェライト系パワーインダクター「LAXH」シリーズを発表した。2023年1月より量産を開始していて、サンプル価格は1個150円だ。
車載用受動部品の信頼性試験規格「AEC-Q200」に準拠し、インダクタンス値1.0μH〜470μHの16種をそろえる。インダクタンス許容差は、±30または±20。スリーブレス構造を採用し、使用温度上限が同社従来品「LCXH」シリーズの125℃から150℃に向上した。
直流重畳許容電流値13.5A
インダクタンス値1.0μHの「LAXHG6060YEL1R0NMR」は、直流重畳許容電流値が13.5Aを達成。使用温度上限150℃の同社従来品「LAYP」シリーズに比べ、約2倍の大電流に対応した。直流抵抗は0.013〜2.76Ωだ。
自動車のエンジンやトランスミッションなどのパワートレインで使用するDC-DCコンバーター向けのチョークコイル、ノイズフィルターなどの用途に適する。
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