ニュース
650V耐圧、産業機器向けエンハンスメント型GaN HEMT:STマイクロ SGT120R65AL、SGT65R65AL
STマイクロエレクトロニクスは、エンハンスメント型GaN(窒化ガリウム) HEMT「G-HEMT」として、「SGT120R65AL」および「SGT65R65AL」の量産を開始した。650V耐圧で産業機器向けとなっている。
STマイクロエレクトロニクスは2023年7月、エンハンスメント型GaN(窒化ガリウム) HEMT「G-HEMT」として、「SGT120R65AL」「SGT65R65AL」の量産を開始したと発表した。100個購入時の単価は、SGT120R65ALが約2.6米ドル(約366円)、SGT65R65ALが約5.0米ドル(約704円)となる。
両製品は650V耐圧で、産業機器向けとなる。定格電流は、SGT120R65ALが15A、SGT65R65ALが25A。25℃でのオン抵抗は、SGT120R65ALが75mΩ、SGT65R65ALが49mΩ(いずれもTyp.)だ。
ターンオン、ターンオフ時の電力損失を低減
総ゲート電荷はSGT120R65ALが3nC、SGT65R65ALが5.4nC。寄生容量が低いため、ターンオン、ターンオフ時の電力損失を低減できる。ゲート駆動を最適化するケルビンソース接続も採用した。
5×6mmの表面実装型「PowerFLAT」HVパッケージで提供する。この他に、8×8mmのPowerFLAT DSCや、高電力用途向けに12×12mmのLFPAKといったパッケージオプションの提供も予定している。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- ホットスワップ機能搭載の車載向けIC
STマイクロエレクトロニクスは、車載機器向けに、ホットスワップ機能と理想ダイオードコントローラーを搭載した「STPM801」を発表した。機能安全性が求められる車載用途に適する。 - パワエレの主流になりつつあるSiC技術
SiC(炭化ケイ素)技術は今や、パワーエレクトロニクスの主流になりつつある。本稿では、米国で開催された「APEC 2023」(2023年3月19〜23日)における企業の出展内容を通してSiCデバイスの最新動向を紹介する。 - ASIL B対応、車載向けMEMS慣性モジュール
STマイクロエレクトロニクスは、車載向けMEMS慣性モジュール「ASM330LHB」を発表した。車載用に設計した3軸デジタル加速度センサーや、3軸デジタルジャイロセンサーを搭載している。 - GaNパワートランジスタ搭載コンバーター、STマイクロ
STマイクロエレクトロニクスは、GaN(窒化ガリウム)パワートランジスタを用いたコンバーター「VIPerGaN65」「VIPerGaN100」を発表した。PWMコントローラーも備えていて、標準のオプトカプラを用いた二次側制御が可能となっている。 - Bluetoothワイヤレスモジュール
STマイクロエレクトロニクスは、Bluetoothワイヤレスモジュール「STM32WB1MMC」を発表した。Bluetooth Low Energy 5.3認証をはじめとしたさまざまな無線機器認証を取得している。