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28nmプロセスを適用したセキュリティコントローラーインフィニオン TEGRION

インフィニオン テクノロジーズは、28nmプロセスのセキュリティコントローラー「TEGRION」ファミリーを発表した。独自のセキュリティアーキテクチャ「Integrity Guard 32」と命令セット「Arm v8-M」を統合している。

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 インフィニオン テクノロジーズは2023年7月、28nmプロセスのセキュリティコントローラー「TEGRION」ファミリーを発表した。スマートホーム、スマートインダストリー、スマートモビリティ、決済、電子IDなどでの利用を見込む。

28nmプロセスセキュリティコントローラー「TEGRION」ファミリー
28nmプロセスセキュリティコントローラー「TEGRION」ファミリー 出所:インフィニオン テクノロジーズ

 同社独自のセキュリティアーキテクチャ「Integrity Guard 32」と命令セット「Arm v8-M」を統合していて、デバイスの性能を強化する。暗号アクセラレーターは、サイドチャネル攻撃や物理的攻撃、故障注入攻撃からシステムを保護する。同時に、データ暗号化やデジタル署名、その他の暗号処理に対応する。

 また、高効率のエラー検出、訂正コードとセルフチェックのデュアルCPUコアにより、システムを保護。パフォーマンスと信頼性を維持しつつ、より高度なセキュリティを可能にする。

決済用途向けの「SLC26P」を提供

 ファミリーの第1弾として、決済用途向けの「SLC26P」を2022年11月に発表。決済市場向けの「EMVCo」認証を取得していて、決済ソリューション「SECORA Pay」に初めて実装された。SECORA Payを備えた支払いカードを用いることで、155ミリ秒以内の非接触トランザクションが可能になっている。

 今後も製品の拡充を進め、2023年末までに、身分証明書や交通機関の発券といった分野に、TEGRIONの適用範囲を広げるとしている。

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