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ミリ波レーダー向けトランシーバーIC:旭化成 AK5816
旭化成エレクトロニクスは、ミリ波レーダー向けトランシーバーIC「AK5816」のサンプル出荷を開始した。7GHzの周波数変調回路と高速かつ高精度のADCを内蔵し、複数人を検知しながら2.2cmの距離分解能で検出できる。
旭化成エレクトロニクスは2023年8月、57G〜64GHzの変調に対応する、ミリ波レーダー向けトランシーバーIC「AK5816」のサンプル出荷を開始したと発表した。量産出荷は2024年3月を予定する。
7GHzの周波数変調回路と高速かつ高精度のADC(A-Dコンバーター)を内蔵し、同時に複数人を検知しながら2.2cmの距離分解能で検出できる。受信NF(雑音指数)は10dB(Typ.)で、受信部のデータサンプリングレートは1チャンネル当たり53.3Mサンプル/秒だ。
MIMOに特化した構成を採用
MIMO(Multi Input Multi Output)センシングに特化した構成を採用していて、省電力と高性能を両立した。79GHz帯の同社従来品「AK5811CP」と同レベルのアナログ性能を保ちながら、消費電力を3Wから1Wに低減している。
受信データの出力には、通信規格「MIPI CSI-2」での出力と、内部信号処理機能を用いたデータキューブとしての出力が選択できる。
複数人の位置や呼吸を同時に検知可能で、不在時の侵入検知、浴室やトイレなどでの見守りシステムなど、セキュリティ分野での用途に適する。
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