デュアル出力DC-DCμModuleレギュレーター:アナログ・デバイセズ LTM8080
アナログ・デバイセズは、デュアル出力のDC-DCμModule(マイクロモジュール)レギュレーター「LTM8080」を発表した。EMIバリアやシールドを備えていて、スイッチングノイズを抑制、最大40Vの入力で動作する。
アナログ・デバイセズは2023年3月、デュアル出力のDC-DCμModule(マイクロモジュール)レギュレーター「LTM8080」を発表した。既に量産出荷中で、1000個注文時の単価は「LTM8080EY#PBF」が12.83米ドル(約1680円)、「LTM8080IY#PBF」が14.11米ドル(約1850円)となる。
EMIバリアおよびシールドを備えていて、スイッチングノイズを抑制する。ノイズ値は1μVRMS以下(10Hz〜100kHz)、スポットノイズは2nV/√Hz(10kHz)、PSRR(電源電圧変動除去比)は80dB(100kHz)となっている。
EMIシールドを備えていないディスクリート品を用いる場合と比べて、出力リップル電圧を最大70%抑制できる。入力フィルターなしで、EMI規格の「CISPR22 Class B」や「CISPR25 Class 5」に適合している。
電圧トラッキング機能を搭載
最大40Vの入力で動作し、フロントエンドの降圧レギュレーターと後続の2種の低ノイズ、LDO(低ドロップアウト)レギュレーターで構成している。出力電流はデュアル500mAもしくはシングル1A、出力電圧は0〜8V、SETピン電流が100μA(初期精度±1%)となっている。
電圧トラッキング機能を備えていて、電力損失を抑制可能。また、並列接続を用いることで、より高電流、低ノイズに対応可能となる。
パッケージは、9mm×6.25mm×3.32mmのBGAを採用。データコンバーター、RFトランスミッター、オペアンプ、トランシーバー、医療用スキャナーなどに適する。
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