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IoT機器とAWSの接続を簡略化、32ビットマイコン向けソフト:STマイクロ X-CUBE-AWS-H5
STマイクロエレクトロニクスは、同社の32ビットマイクロコントローラー「STM32H5」向けのソフトウェア「X-CUBE-AWS-H5」を発表した。IoTデバイスとAWSクラウドとの接続を簡略化する。
STマイクロエレクトロニクスは2023年9月、同社の32ビットマイクロコントローラー「STM32H5」向けのソフトウェア「X-CUBE-AWS-H5」を発表した。既に提供を開始していて、ダウンロード可能だ。
X-CUBE-AWS-H5は、同社の開発エコシステム「STM32Cube」に新たに追加。IoT(モノのインターネット)機器とAWSクラウドとの接続を簡略化する。STM32H5用のライブラリやサンプルアプリケーションも備え、エンドデバイスとして動作できる。
「Secure Manager」「FreeRTOS」をベースに構築
同社の組み込みセキュリティソフトウェア「Secure Manager」や、オープンソースのリアルタイムOS「FreeRTOS」をベースに構築している。STM32H5用の開発キットと組み合わせて用いることで、STM32H5を搭載した試作品を容易にAWSクラウドに接続できる。
STM32H5は、Arm Cortex-M33を搭載したマイクロコントローラーだ。同社の自社工場でプログラミングされ、個体ごとに固有のIDが付与されている。これによりIoT機器の製造時に、IDの機密性を確保するためのインフラが不要になる。
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