検索
連載

マイクロプロセッサと一緒に使う部品と選び方マイクロプロセッサQ&Aハンドブック(2)(2/4 ページ)

マイクロプロセッサ(MPU)を使用したボードを開発するユーザーが抱えるさまざまな悩みに対し、マイクロプロセッサメーカーのエンジニアが回答していく連載「マイクロプロセッサQ&Aハンドブック」。今回は、「マイクロプロセッサと一緒に使う部品と選び方」について紹介します。

Share
Tweet
LINE
Hatena

最適なマイクロプロセッサの選定方法

 マイクロプロセッサは、メーカー各社によってハイエンド向けからローエンド向けまで、ニーズに応じて細分化された製品ラインアップが展開されています。詳細な製品型番を検討する前に、代表的な応用例や製品の特徴を確認し、開発しようとしている製品がどのケースに当てはまるかを理解することで、マイクロプロセッサの選択が簡単になります。マイクロプロセッサを使用した製品の代表例と、それぞれのユースケースに応じたマイクロプロセッサの選定指標を表1に分類しました。

表1:マイクロプロセッサの代表的な使用例と選定指標
表1:マイクロプロセッサの代表的な使用例と選定指標[クリックで拡大]

 マイクロプロセッサの選定指標については、STマイクロエレクトロニクス(以下、ST)が提供するマイクロプロセッサの製品を例に、シングルコアプロセッサ、マイコン内蔵プロセッサ、GPU内蔵マルチコアプロセッサ、GPU/NPU内蔵マルチコアプロセッサの4種から、適合するケースが多いものに〇をつけています。あくまで選定指標であり、〇がついていなくても適合するケースもあるため、使用できないわけではない点に注意してください。

 大まかな製品分類を選択した後は、各コンポーネントとマイクロプロセッサ間の接続に使用する通信インタフェースをリストアップし、必要なインタフェースを備えたマイクロプロセッサを選択していきます。

 マイクロプロセッサで使用できる代表的なインタフェースを表2に示します。

機能 インタフェース
有線ネットワーク接続(Ethernet) RMGII、RMII
無線LAN SDIO、PCIe
Bluetooth UART
USBデバイス(ファームウェアアップデート等) USBOTG、USBDRD
USBホスト USBHOST
ディスプレイ表示 パラレルRGB、MIPI-DSI
カメラ入力 パラレルカメラインタフェース、MIPI
音声入出力 I2S
ストレージデバイス(MicroSDカード) SDIO
表2:プロセッサで使用可能な機能と対応するインタフェース

 必要なインタフェースの数からマイクロプロセッサを選択できるWebサイトや検索用ソフトウェアもメーカー各社から提供されているため、ぜひ活用してみてください。STが提供するSTM32MP1シリーズは、Web上の製品一覧表にある製品選択フィルターを利用して探すことができます(図1

図1:Webサイトでの製品検索
図1:Webサイトでの製品検索[クリックで拡大]

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ページトップに戻る