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修理途中で投げ出された電源ユニットを修理(後編)Wired, Weird(3/3 ページ)

PLC電源の修理の続きだ。修理してみたものの出力電圧が中途半端な値で、まだ不具合を抱えている。そこで、メーカーに問い合わせてみたが――。

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しっかり安全機能が働く良い電源

 図4の左上は愛用の350Wの昇圧トランスでAC100VをAC200Vに昇圧している。過負荷になると、トランスに内蔵されたヒューズ代わりのブレーカーが落ちるので安心して使える。追加した18Ω抵抗の電圧が5.11Vになっているのが、テスターの表示で分かるだろう。


図4:AC200Vを印加し出力電圧を確認[クリックで拡大]

 ワットメーターで消費電力を測定すると9.0Wだった。RCC電源としての安全機能はしっかりしていて良い電源だ。

 これで修理は完了だ。

訳ありとはいえ、30年稼働に感謝

 この電源は30年ほど前に製造され、中古業者へ転売され、何回か修理を重ねているようだ。しかし老体の電源にムチを打ってまた電源を復活させてしまった。いろいろ問題があった訳アリの電源だが、古い電源が30年後も顧客の現場の機器を支えていることに感謝したい。まだまだ、しっかり働いてもらうことを期待して、修理した電源を修理依頼主へ送り出した。半年たったが動作不良の連絡はなかった。

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