Alteraの「Agilex 5」デバイスを搭載した評価ボード:マクニカと近藤電子工業が共同開発
マクニカは、近藤電子工業と共同で、AlteraのAgilex 5デバイス搭載評価ボード「Mpression Sulfur」を開発した。Agilex 5 FPGA & SoC Eシリーズを搭載していて、SOMと豊富なインタフェースを搭載したキャリアボードをセットにした。
マクニカは2024年3月19日、近藤電子工業と共同で、AlteraのAgilex 5デバイス搭載評価ボード「Mpression Sulfur(エムプレッションサルファー)」を開発したと発表した。同年4月下旬より出荷を予定していて、予約を受け付けている。
「Agilex 5 FPGA & SoC E」シリーズを搭載した評価ボード
Mpression Sulfurは、「Agilex 5 FPGA & SoC Eシリーズ」を搭載した評価ボードだ。カスタマーのシステムに組み込めるSystem On Module(SOM)と、豊富なインタフェースを搭載したキャリアボードをセットにした。
同製品で評価をして、SOMをそのままシステムに組み込める開発評価フェーズと量産設計フェーズの両方に適している。FPGAとプロセッサのプログラムコードのダウンロードおよびデバッグの両方をサポートしている。
MIPI CSI-2やSLVS-EC、CameraLinkなど、さまざまなカメラやイメージセンサーの評価に対応する。多くのインタフェースおよびペリフェラルを搭載していて、試作用途として基板全体を開発する必要がなくなり、機能開発時の基板開発工数、基板製造コストを削減できる。
また、Agilex 5 FPGA & SoC EシリーズのArmプロセッサとFPGAファブリックを組み合わせたあらゆる応用に対応できる。主な用途として、マシンビジョン、ロボット、モーターコントローラーなどの産業用途から、AGV(無人搬送車)、AMR(自律走行搬送ロボット)やサービスロボットに代表されるスローモビリティ、物体検知、ビデオ監視、自動運転支援などを見込む。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- Intel Agilex搭載のFPGAアクセラレーター
Bittwareは、IntelのFPGA「Agilex」を搭載し、PCIe 5.0とCXLに対応したFPGAアクセラレーター「IA-860m」「IA-440i」「IA-640i」を発表した。高性能コンピューティング、ストレージなどへの利用を見込む。 - x86ベースのCOMにハイパーバイザーを標準搭載、コンガテック
コンガテックは、x86ベースのCOMに、ハイパーバイザーを標準搭載する。システム統合のためのリアルタイムな仮想化を大幅に簡素化できる。 - Intel「Core Ultra」を搭載したCOM Express Compactモジュール
コンガテックは、コンピュータオンモジュール「conga-TC700 COM Express Compact」の販売を開始する。インテルの「Core Ultra」を内蔵し、最大6つのPコアと最大8つのEコア、2つの低電力Eコアにより、最大22スレッドをサポートする。 - 第13世代Intel Core搭載モジュール、コンガテック
コンガテックは、第13世代のIntel Coreプロセッサを備えたコンピュータオンモジュール「COM-HPC Client」「COM Express」を発表した。同社のアプリケーションキャリアボード「conga-HPC/uATX」に実装して使用できる。 - カードサイズの400ピンHPCオンモジュール規格
コンガテックのHPCオンモジュール規格「COM-HPC Mini」のピン配列とフットプリントが、PICMG COM-HPCテクニカルサブコミッティーにおいて承認された。他のクレジットカードサイズのモジュールと比較して高い性能を備える。