低消費電力、低発熱のエッジ/IoT向けPCIe SSD:スイスビット N2000、N3000
スイスビットジャパンは、PCIe SSDの新シリーズ「N2000」「N3000」を発表した。動作温度範囲は−40〜+85℃で、エッジコンピューティングやIoTでの用途に適する。
スイスビットジャパンは2024年7月、PCIe SSDの新シリーズ「N2000(PCIe Gen3)」および「N3000(PCIe Gen4)」を発表した。エッジコンピューティングやIoT(モノのインターネット)での用途に適する。
両シリーズは、低消費電力かつ低発熱で、低消費電力を要するエッジサーバや、放熱性に制限を有する小型機器などのシステム要件に対応する。動作温度範囲は、いずれも−40〜+85℃となっている。
容量は20〜1920Gバイト
N2000シリーズは、「N2000」および「N2600」で構成される。共にDRAMレスとなっていて、自己発熱の低減が可能。PCIe Gen3 x4に準拠し、M.2 2230、2242、2280のフォームファクターに対応した。
N2000は、TLC(トリプルレベルセル)技術を採用。ストレージ容量は60〜480Gバイトだ。N2600は、pSLC(疑似SLC)技術を用いた。20〜160Gバイトの容量から選択できる。
N3000シリーズは、「N3000」「N3002」「N3602」を提供する。N3000は、M.2 2242、2280のフォームファクターに対応。N3002は、M.2 2280フォームファクターに対応した。ストレージ容量は、どちらも240〜1920Gバイトだ。N3602は、M.2 2280フォームファクターでpSLC技術を採用。ストレージ容量は80〜320Gバイト。
なお、N3002とN3602は、同社のPLP(電源損失保護)機能であるパワーセーフ(powersafe)を採用した。電断時にデータを保護する。
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