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48V EVシステム向け電源モジュール:バイコー BCM6135、DCM3735、PRM3735
バイコーは、車載向け電源モジュール「BCM6135」「DCM3735」「PRM3735」を発表した。3製品とも、車載向け電子部品規格「AEC-Q100」に準拠した同社のICを採用。並列接続して使用する際は、性能の最適化に向けて電流を自動的に調整する。
バイコーは2024年10月、車載向け電源モジュール「BCM6135」「DCM3735」「PRM3735」を発表した。自動車メーカーが2025年に量産する48VのEV(電気自動車)システムに供給予定だ。
中間バスコンバーター、DC-DCコンバーター、レギュレーターを提供
BCM6135は中間バスコンバーターで、トラクションバッテリーの電圧800Vを安全超低電圧の48Vに変換して車両に供給する。変換効率は98%、出力電力は2.5kW、電力密度は158kW/l。負荷電流の過渡応答速度は8Mアンペア/秒に達し、xEV(電動車)の仮想48Vバッテリーとして利用できる。
DC-DCコンバーターのDCM3735は、安定していない電圧48Vを安定化出力電圧12Vに変換できる。自動車のさまざまな用途に対応し、8〜16Vの範囲で出力電圧を調整できる。電力密度は300kW/lとなる。
PRM3735は、48V電源向けのレギュレーターで、フットプリントが小さく、260kW/lの高い電力密度を提供する。変換効率は99.2%、出力電力は2.5kW。安定化した電源が必要となる、48V負荷への給電に適する。
3製品とも、車載向け電子部品規格「AEC-Q100」に準拠した同社のICを採用。並列接続して使用する際は、性能の最適化に向けて電流を自動的に調整する。複数の自動車関連ユーザーとの間で、既に生産部品承認プロセスを完了している。
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