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電源ラインのサージ保護用ツェナーダイオード:東芝 CMZxxAシリーズ
東芝デバイス&ストレージは、半導体デバイスや機器の電源ラインを保護するツェナーダイオード「CMZxxA」シリーズを発表した。標準ツェナー電圧12〜51Vの範囲で15種類をそろえている。
東芝デバイス&ストレージは2024年12月、半導体デバイスや機器の電源ラインをサージ保護するツェナーダイオード「CMZxxA」シリーズを発表した。主要な電源ラインに対応した標準ツェナー電圧12〜51Vの範囲で15種類をそろえていて、さまざまな電圧値に対応できる。
逆電流の最大値を10μAから0.5μAへ改善
同シリーズは、生産終了を予定している「CMZxx」シリーズの後継製品だ。CMZxxと比べて、ツェナー電圧の規格幅を標準値±10%から±5%へ、逆電流の最大値を10μAから0.5μAへ改善した。これによって機器の設計の簡易化と低消費電力化を図る。
CMZxxAのパッケージは、CMZxxと同一の2.4×4.7×0.98mmサイズのM-FLATを採用していて容易に置き換えできる。主な用途として、家庭用電化製品、OA機器などの電源ラインを見込む。
「CMZ12A」の主な仕様は、ツェナー電圧が12.00V(typ.)(測定電流:10mA)、動作抵抗が最大20Ω(測定電流:10mA)、逆電流が最大0.5μA(測定電圧:8.0V)だ。
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