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複合制御方式で小型/高効率を両立 AC-DCフライバック電源向け1次側制御IC:ミツミ電機 MM4063
ミツミ電機は、AC-DCフライバック電源向けに、1次側制御IC「MM4063」を発売した。QR制御とPWM制御の複合制御方式を採用。32種を展開し、5.02×6.0×1.65mmサイズのSOP-8Jパッケージで提供する。
ミツミ電機は2025年1月、AC-DCフライバック電源向けに、1次側制御IC「MM4063」を発売した。32種を展開し、5.02×6.0×1.65mmサイズのSOP-8Jパッケージで提供。サンプル価格は1個100円(税別)だ。
QR制御とPWM制御の複合制御方式を採用
QR制御(疑似共振制御)とPWM制御(パルス幅変調制御)の複合制御方式を採用し、軽負荷/中負荷領域では高効率のQR制御で動作する。重負荷時はトランスの小型化に有利なPWM制御へ自動的に切り替わる。これによって電源の小型化と高効率化を両立させている。
高耐圧起動回路やXコンデンサー放電機能、ブラウンアウト機能を搭載。スイッチング時のノイズを減少させる周波数ジッタによって同社従来品比で−3〜−6dB改善した。各種保護機能も搭載する。
HV端子入力電圧は500V(絶対最大定格650V)、動作開始電圧は21Vまたは10V(ランク展開あり)、動作停止電圧は6.5V、動作電圧範囲は7.5〜24V。消費電流は、通常動作時が0.55mA、バースト時が0.25mA。最高発振周波数は66kHzまたは100kHz、動作ジャンクション温度は−40〜+150℃だ。
内蔵電源や事務機器、AV機器、充電器のACアダプターなどでの利用を見込む。
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