前世代比で16倍高速に エッジAI向けSoC:Ambiq Apollo330 Plus
Ambiqは、SoC(System on Chip)の新製品「Apollo330 Plus」シリーズを発表した。デバイス上での常時接続やリアルタイムのAI推論向けで、3製品を提供する。BLEやIEEE 802.15.4、Matter、Threadに対応する。
Ambiqは2025年3月、SoC(System on Chip)の新製品「Apollo330 Plus」シリーズを発表した。デバイス上での常時接続やリアルタイムのAI推論向けで、3製品を提供する。
同シリーズは、最大動作周波数250MHzのArm Cortex-M55をプロセッサに採用。Cortex-Mプロセッサをベースとした同社の前世代ソリューションと比較して16倍高速化したほか、AIエネルギー効率は最大30倍に達している。
2MバイトのオンチップシステムRAMや2Mバイトの組み込み不揮発性メモリ、32KバイトのIキャッシュおよび32KバイトのDキャッシュ、マルチプロトコル無線を搭載。信号強度は最大+14dBmだ。
ワイヤレス製品オプションとしては、48MHzまたは96MHzのArm Cortex-M4Fネットワークプロセッサおよびマルチプロトコル無線を採用した。
Matter対応品など3種を用意
同シリーズでは、ベースとなるApollo330 Plusに加えて「Apollo330B Plus」「Apollo330M Plus」をそろえている。Apollo330B PlusはBLE(Bluetooth Low Energy)に対応。Apollo330M Plusは、BLEに加えてIEEE 802.15.4やMatter、Threadに対応している。
セキュリティ面では、「Arm TrustZone」テクノロジーをベースとした「secureSPOT 3.0」を採用。接続したデバイスにより送信、処理されるデータの整合性や機密性を確保している。
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