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データセンター向け 高性能コア搭載「Xeon 6」ラインアップ拡充:インテル Xeon 6700/6500、Xeon 6 SoC
インテルは、同社の高性能コア「P-cores」を搭載した「Xeon 6」の新シリーズとして、「Xeon 6700/6500」と「Xeon 6 SoC」を発表した。
インテルは2025年2月、同社の高性能コア「P-cores(Performance-cores)」を搭載したプロセッサ「Xeon 6」の新シリーズとして「Xeon 6700/6500」と「Xeon 6 SoC」を発表した。
Xeon 6700/6500は、前世代品と比較して、処理性能が平均4倍向上している。コア数はAMDの第5世代「EPYC」の3分の1だが、最大1.5倍のAI推論パフォーマンスを達成。消費電力当たりのパフォーマンスが高く、5年前のサーバに比べて平均5分の1に集約できる。GPUと組み合わせて、AIシステムの基盤CPUとしても利用できる。
vRAN搭載でRAN容量が約4倍に
Xeon 6 SoCは、同社の仮想化無線アクセスネットワーク(vRAN)ブーストを搭載し、前世代品の約4倍のRAN容量を備える。また、消費電力当たりのパフォーマンスは70%改善した。同社のメディアアクセラレーター「Intel Media Transcode Accelerator」を内蔵し、消費電力当たりの処理性能が既存の「Xeon Gold 6538N」に比べて最大14倍向上した。
「Xeon D-2899NT」と比較すると、Webroot CSIアップロードモデル推論処理が最大3倍高速化している。38コアを搭載したシステムでは、動画エッジサーバ上で最大38の同時カメラストリームに対するint8推論処理のサポートが可能だ。
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