最大140W対応のUSB Type-C／USB PDコントローラーIC、ネクスペリア：搭載部品点数とコスト削減も可能

ネクスペリアは、18〜140Wの充電設計に対応するUSB Type-C、USB Power Delivery（USB PD）コントローラーIC「NEX52041」「NEX52080」を発表した。それぞれ16kバイトと32kバイトのMTP-ROMを内蔵したMCUを搭載し、ファームウェアの更新が可能だ。

[EDN Japan]

　ネクスペリアは2025年7月、18〜140Wの充電設計に対応するUSB Type-C、USB Power Delivery（USB PD）コントローラーIC「NEX52041」「NEX52080」を発表した。

USB Type-C、USB Power DeliveryコントローラーIC「NEX52041」「NEX52080」 出所：ネクスペリア

　それぞれ16kバイトと32kバイトのMTP-ROMを内蔵したMCUを搭載し、ファームウェアの更新が可能。USB PDを含む複数の急速充電プロトコルに対応していて、スマートフォンやノートPCなどさまざまな機器で利用できる。

外部部品を削減し、コストと設計負担を軽減

　両製品ともシングルポート構成で、4×4mmのQFN-16およびQFN-24パッケージを用意する。プログラマブルGPIOとI2CによるマルチIC通信に対応し、マルチポート充電器の設計にも適している。最大30Vの過電圧耐性を持つコネクターピンを備え、外付け保護部品を省略可能なため、部品点数とコストを抑えやすい。

　また、定電圧（CV）および定電流（CC）制御ループを実装し、フォトカプラを使用するアプリケーションにも対応。各種DC-DCまたはAC-DCコンバーターとの組み合わせも可能で、同社の他製品群と併用することで充電器のターンキー開発を支援する。