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DFNパッケージ採用の3kA TVSダイオード、リテルヒューズ:基板上の占有面が70%縮小
リテルヒューズは、TVSダイオード「DFNAK3」シリーズの販売を開始した。3kAのサージ電流保護に対応し、DC電源システムやPoEなど、過酷な環境下での機器保護に適する。
リテルヒューズは2025年10月、TVSダイオード「DFNAK3」シリーズの販売を開始した。DC電源システムやPoE(Power over Ethernet)など、過酷な環境下での機器保護に適する。
同シリーズは、3kA(8/20マイクロ秒)のサージ電流保護に対応している。クランピング電圧は最大100〜130V。最小ブレークダウン電圧が70〜100Vで、スタンドオフ電圧の58〜80Vを上回った。これにより、DCラインおよびPoE回路の安定動作を支える。
小型の表面実装型パッケージを採用
ピークパルス電流が3000A、テスト電流が10mA、最大リーク電流が10μA。双方向動作に対応する。最大動作温度は125℃。IEC 61000-4-5のレベル4に準拠している。
パッケージは10×8×3mmのDFNを採用した。表面実装型構造で、自動実装ラインにも対応する。同社発表によると、従来の高サージ型ダイオードに比べて基板上の占有面が70%縮小し、高さも70%低減している。狭小スペースでの高密度実装が必要なPCB設計でも、性能や堅牢性を維持できる。
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