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定格リプル70%向上、太陽誘電の車載ハイブリッド電解コンデンサー:含浸技術を最適化
太陽誘電は、車載向けの導電性高分子ハイブリッドアルミニウム電解コンデンサー「HVX(-J)」「HTX(-J)」シリーズを商品化した。定格リプルが70%向上し、3400mArmsに向上している。
太陽誘電は2025年10月、車載向けの導電性高分子ハイブリッドアルミニウム電解コンデンサー「HVX(-J)」「HTX(-J)」シリーズを商品化した。同年9月より、子会社のエルナーで量産を開始していて、サンプル価格は1個150円だ。
両シリーズは、同社従来シリーズ「HVX」「HTX」を刷新したもの。導電性高分子の含浸技術を最適化することで、定格リプルが向上した。例えば、「RAHTX331M1TFH0002X」をベースにした「RAHTX331M1TFH0002JX」では、定格リプル(135℃)が2000mArmsから3400mArmsへと70%向上している。
導電性高分子と電解液を併用
パワーステアリングや先進運転支援システム(ADAS)など、車載制御系や安全系電源回路におけるノイズ対策、平滑用途に適する。導電性高分子と電解液を併用したハイブリッド構造により、低等価直列抵抗(ESR)と自己修復機能を備えた。
定格電圧25〜63V、静電容量33〜1500μF、ESR最大18.5mΩの合計36アイテムをラインアップにそろえる。サイズは直径8×高さ10mmから直径12.5×高さ13.5mmまで5種を用意。従来シリーズと比較して低背化している。前シリーズと同じく、車載用受動部品の信頼性試験規格「AEC-Q200」に準拠した。
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