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微小振動と強い衝撃をまとめて測定できるセンサー、STマイクロ:内部で推論処理が可能
STマイクロエレクトロニクスは、産業用IoT向けの小型モーションセンサー「ISM6HG256X」を発表した。低g域と高g域を個別に検出可能な、加速度センサーとMEMSジャイロセンサーを同一パッケージに内蔵している。
STマイクロエレクトロニクスは2025年11月、産業用IoT(IIoT)向けの小型モーションセンサー「ISM6HG256X」を発表した。低g(±16g)と高g(±256g)の加速度を同時に測定できる。1000個購入時の単価は、約4.27米ドル(約660円)だ。
同製品は、低g域と高g域を個別に検出可能な加速度センサー、MEMSジャイロセンサーを同一パッケージに内蔵した。微小な振動と強い衝撃の双方を1つのデバイスで連続的に測定できる。産業機器や作業員向けウェアラブル製品、アセットトラッキング機器などに適する。
センサー内部での推論処理が可能
また、機械学習コア(MLC)やステートマシン(FSM)、適応型自己構成機能(ASC)、低消費電力センサーフュージョン(SFLP)を搭載。センサー内部で推論処理することで、数μAレベルの消費電力で動きやイベント分類が可能。SFLPアルゴリズムは、3Dオリエンテーションのトラッキングに対応している。
周辺環境として、産業用評価ボード「X-NUCLEO-IKS5A1」や開発環境「MEMS Studio」、ソフトウェアライブラリ「X-CUBE-MEMS1」が利用できる。高gと低gの融合処理、センサーフュージョン、校正、アセットトラッキング機能などの開発を支援する。
動作温度範囲は−40〜+105℃。2.5×3mmの表面実装型パッケージで提供する。
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