モジュール密度20%向上 ピカリングのLXI、USBモジュラーシャーシ:水平の装着方式を採用
ピカリング インターフェースは、12スロットのLXI、USBモジュラー型シャーシ「60-107-001」を発表した。PXI、PXIeモジュールに対応し、同社従来品と比べてモジュール密度が20%向上した。
ピカリング インターフェースは2025年11月、12スロットのLXI、USBモジュラー型シャーシ「60-107-001」を発表した。PXIおよびPXIeモジュールに対応する。
同製品は、2Uフォームファクターに12スロットのハイブリッド互換スロットを備えた。PC標準搭載のUSB、Ethernetから直接制御可能。専用PXIコントローラーが不要で、試験システムの導入コストを抑えられる。
水平方向の装着方式を採用していて、システムスロットを必要としない。3Uのスイッチングやシミュレーション、計装モジュールを搭載できる。4スロット幅のモジュールにも対応し、柔軟なシステム構成が可能だ。
エアフロー用のスペースが不要
空気が横方向に流れる冷却システムを採用し、一般的なラック型シャーシのように、エアフロー用に上下スペースを確保する必要がない。シャーシを積み重ねて設置できるため、4U分の高さに24基のモジュールを収容できる。同社従来品の4Uハイブリッドシャーシ「4U 42-927 20」と比べて、PXIおよびPXIeモジュール密度が20%以上向上した。
スロットイン形式の電源やコントローラーを採用していて、ラックから取り外すことなく交換できる。LANステータスやIP(Internet Protocol)情報を表示する有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイ、負荷で生じる熱を自動的に冷却するファン制御なども備えた。
繰り返しのスイッチングおよび測定が必要な用途向けに、スキャンリストシーケンス機能やトリガー機能(「60-107-002」モデル)を搭載。試験時間の短縮とシステム遅延の低減に寄与する。
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