耐放射線性を備えたLEO衛星向け低電圧整流ダイオード、STマイクロ:スイッチング電源など想定
STマイクロエレクトロニクスは、LEO衛星の電源回路向け低電圧整流ダイオード「LEO1N58xx」ファミリーを発表した。ショットキーダイオードとファストリカバリーダイオードをラインアップにそろえている。
STマイクロエレクトロニクスは2025年12月、地球低軌道(LEO)衛星の電源回路向けに、耐放射線性を備えた低電圧整流ダイオード「LEO1N58xx」ファミリーを発表した。すでに量産を開始していて、1000個購入時の単価は約3.00〜5.00米ドルだ。
同社は、宇宙グレード「ESCC」認証取得済みダイオードをもとに同ファミリーを開発。車載向け「IATF 16949」製造プロセスによる品質管理下で製造する。
ショットキーダイオード「LEO1N5819」「LEO1N5822」とファストリカバリーダイオード「LEO1N5811」をラインアップにそろえた。スイッチング電源や高速DC-DCコンバーター用途を想定している。
耐放射線性と量産性を両立
3製品はいずれも耐放射線性を備えていて、吸収イオン化線量(TID)、総非イオン化線量(TNID)、シングルイベント効果(SEE)に関する厳しい条件下での動作を想定している。TIDは「ESCC 22900」に基づき最大300krad(Si)、TNIDは「ESCC 22500」に基づき最大3×10^11p/cm2、シングルイベントバーンアウト(SEB)は「ESCC 25100」に基づき最大60MeV/cm2/mgに対応した。
LEO1N5819が45V/1A、LEO1N5822が40V/3Aに対応し、動作温度範囲はともに−40〜+150℃。LEO1N5811は最大150V/6Aで動作し、上限175℃までの温度範囲で動作可能だ。
プラスチックパッケージのSOD128を採用。車載用電子部品規格「AEC-Q101」にも準拠した。ウエハーロット受入試験(WLAT)を実施し、適合証明書(CoC)付きで提供する。
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