村田製作所、車載用に「世界最大」静電容量MLCCを7品番量産へ:定格電圧は2.5〜4V/25V
村田製作所は、自動車向けMLCC 7品番の量産を開始した。同社発表によると、定格電圧とサイズでそれぞれ世界最大の静電容量に達したという。
村田製作所は2026年4月、自動車向け積層セラミックコンデンサー(MLCC)7品番の量産を開始した。同社発表によると、定格電圧とサイズでそれぞれ世界最大の静電容量に達したという。
同製品群は、自動運転(AD)や先進運転支援システム(ADAS)向けIC周辺回路用の2.5〜4Vの低定格電圧品「GCM035D70E225ME02」「GCM31CD70E107ME36」「GCM035D70G225MEC2」「GCM31CD70G107ME36」「GCM32ED70G227MEC4」と、電源ライン用の25Vの中定格電圧品「GCM155D71E105KE36」「GCM31CC71E226ME36」で構成される。
低定格電圧品では、3216サイズの静電容量が100μFになった。従来は3225サイズが静電容量100μFだったことから、基板占有面積を約36%削減できる。最小サイズの0603では、容量を従来の1μFから2.2μFに拡大した。中定格電圧MLCCでも、1005サイズでの静電容量が1μFとなっていて、従来の1608サイズから基板占有面積を約61%削減している。
小型化と高容量化で車載設計の制約を緩和
同社独自のセラミック材料と微粒化、均一化技術により容量が増加した。低定格電圧品はIC周辺回路での高容量ニーズに対応し、ICの安定動作に寄与する。中定格電圧品は電源ラインでの電圧変動を抑え、電源の安定化に貢献する。
いずれの製品も車載向け電子部品規格「AEC-Q200」に準拠した。MLCCの員数削減により、基板材料や製造工程での電力使用量を削減でき、環境負荷低減に寄与する。
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