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「耐量子暗号」対応RoTコントローラー、マイクロチップ前世代品から性能2倍

マイクロチップ・テクノロジーは、耐量子暗号(PQC)に対応したプラットフォームRoTコントローラー「TS1800」およびセキュアブートコントローラー「TS50x」を発表した。すでに提供を開始している。

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 マイクロチップ・テクノロジーは2026年4月、耐量子暗号(PQC)に対応したプラットフォームRoT(Root of Trust)コントローラー「TS1800」と、セキュアブートコントローラー「TS50x」を発表した。同社の早期導入プログラムで、すでに両製品および互換評価ボードの提供を開始している。

プラットフォームRoTコントローラー「TS1800」およびセキュアブートコントローラー「TS50x」
プラットフォームRoTコントローラー「TS1800」およびセキュアブートコントローラー「TS50x」 出所:マイクロチップ・テクノロジー

 TS1800は、ハードウェアアクセラレーターを用いて耐量子暗号によるセキュアブート、ファームウェア更新、アテステーション、証明書処理に対応可能だ。米国国立標準技術研究所(NIST)が標準化したML-DSA、LMS検証、ML-KEMなどのアルゴリズムを実装している。

 最大192MHzで動作する「Arm Cortex-M4F」プロセッサを搭載。同社のRoTコントローラーの前世代品と比べて処理性能が最大2倍に向上していて、耐量子暗号ワークロードに対応する。OCP(Open Compute Project)準拠の実装に必要なセキュアブート、ファームウェアの完全性検証、アテステーション、ライフサイクル管理などもサポートした。

 USB 2.0のフルスピードおよびハイスピードにも対応し、I2CやSPIと比べて、ファームウェアの更新時間を大幅に短縮できる。アーキテクチャの強化とレギュレーターの最適化により、電力効率も維持している。

USB 2.0で更新時間を短縮

 耐量子暗号セキュアブートソリューションのTS50xは、OCPベースのプラットフォームRoTの全機能を必要としないシステムに適する。SPIフラッシュから起動するファームウェア署名の検証に特化し、耐量子暗号に加えて「ECC P-384」などの従来の暗号にも対応。署名検証が成功するまでメインチップセットをリセット状態に保持し、ECC暗号環境に耐量子暗号を追加導入するハイブリッド構成を可能とする。

 TS1800とTS50xは、いずれも「NIST SP 800-193」プラットフォームレジリエンスガイドラインなどのセキュリティ要件に適合する。同社の事前設定済み「TrustFLEX」プラットフォームの一部として提供するため、開発期間を短縮可能。ともに「Zephyr RTOS」上で動作する、同社の第4世代「Soteria」ファームウェアを基盤としている。

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