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タップ式高入力コンバーター(1)基本回路とその動作たった2つの式で始めるDC/DCコンバーターの設計(31)(2/3 ページ)

今回はタップを設けたチョークを使用して高入力電圧に対応したDC/DCコンバーターを紹介します。

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タップ式DC/DCコンバーター

 図1に基本回路図を示します。基本回路はステップダウン式DC/DCコンバーターですがチョークにタップを設けることで高入力に対応しています。

チョークL1とL2は磁気結合し、結合係数Kは1としてあります。実際は0.998〜0.999程度です。
 チョークL1のインダクタンス値は中堅技術者に贈る電子部品“徹底”活用講座:フェライト(5) ―― 磁気回路の基本式6式に示した通り、巻き回数はN1とN2ですからL1とL2のインダクタンス比は、

式

になります。図1中のインダクタンスの〇マークは極性マークで、トランスを構成する2つのインダクターの誘起電圧の極性を表しています。

図1タップ式DC/DCコンバーター
図1:タップ式DC/DCコンバーター[クリックで拡大]

動作解析

【1】N1とN2によるN2の分圧比をαとします

式

【2】オン時のL2の電流増加 ΔION

1式

【3】オフ時のL2の電流減少 ΔIOFF

2式

【4】チョークの定常状態
  チョークが飽和せず定常であるためには1式2式が等しくなければなりません。

     ΔION=ΔIOFF

【5】チョーク電流の平衡条件

3式

【6】出力電圧Voを求める
  3式をVoについて解きます。

4式

  (L1がなくα=1の時、Vo=Vcc・δ)

【7】許容δから変圧比αを求める
  3式をαについて解きます。

5式

【8】時比率δを求める
  3式をδについて解きます。

6式

 6式には分母がVccの項だけではなく、Voの項も組み込まれていてVccの変化によるδの変化が緩和されていることが分かります。

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