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タップ式高入力コンバーター(1)基本回路とその動作たった2つの式で始めるDC/DCコンバーターの設計(31)(3/3 ページ)

今回はタップを設けたチョークを使用して高入力電圧に対応したDC/DCコンバーターを紹介します。

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計算例

 AC100V入力(=141Vp)時、整流ダイオードの電圧降下を1V見込んでVcc=140Vとします。
 この時δ=30%で動作させてVo=5Vを得るように設計します。
 最初に5式6式に条件を代入します。

①分圧比α

式

 N2=5TとするとN1=5×(1−008642)/0.08642=52.9≒53T
 この結果からαを再計算します。α=5/(5+53)=0.0862

②Vcc==140V時のδを再計算します

式

 得られた設計定数としてはVo=5V、Vcc=140V、N1=53T、N2=5Tとするとδ=0.3です。

 今回は家庭用電子機器などに用いられるタップ式DC/DCコンバーターついて概要を説明しました。
 次回は入力電圧とδの関係を調べるとともに各種回路部品の要求特性を検討します。


執筆者プロフィール

加藤 博二(かとう ひろじ)

1951年生まれ。1972年に松下電器産業(現パナソニック)に入社し、電子部品の市場品質担当を経た後、電源装置の開発・設計業務を担当。1979年からSPICEを独力で習得し、後日その経験を生かして、SPICE、有限要素法、熱流体解析ツールなどの数値解析ツールを活用した電源装置の設計手法の開発・導入に従事した。現在は、CAEコンサルタントSifoenのプロジェクト代表として、NPO法人「CAE懇話会」の解析塾のSPICEコースを担当するとともに、Webサイト「Sifoen」において、在職中の経験を基に、電子部品の構造とその使用方法、SPICE用モデルのモデリング手法、電源装置の設計手法、熱設計入門、有限要素法のキーポイントなどを、“分かって設計する”シリーズとして公開している。


⇒【連載「たった2つの式で始めるDC/DCコンバーターの設計」バックナンバー】

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