65%低電力化、キヤノンがFPD露光装置向けLED照明:光源寿命も約20倍に
キヤノンは、第8世代ガラス基板に対応するFPD露光装置「MPAsp-H1003H」向けのLED照明オプションを発売する。新設装置向けのオプションで、従来の水銀ランプをLED光源に置き換えられる。
キヤノンは2026年8月、第8世代ガラス基板に対応するフラットパネルディスプレイ(FPD)露光装置「MPAsp-H1003H」向けのLED照明オプションを、同年9月上旬に発売すると発表した。新設装置向けのオプションで、従来の水銀ランプをLED光源に置き換えられる。
LED光源を採用し、同社指定の水銀ランプ照度仕様と比べて照度が40%以上向上する。これにより、露光工程のタクトタイムを短縮できる。従来3基を必要としていた光源ユニットも1基に集約した。
光源寿命は標準運用時で2万時間で、従来の1000時間から約20倍に延長した。交換頻度が減るため、光源交換に伴う装置の停止時間を短縮できる。ディスプレイ製造ラインの安定稼働を支援する。
照明ユニットの消費電力を65%以上削減
LED化によって、照明ユニットの最大消費電力も従来の水銀ランプ使用時から65%以上低減する。露光装置全体でも10%以上の低電力化が可能となり、装置運用時のランニングコストを抑えられる。水銀ランプを使用しないため、露光装置1台当たりの水銀廃棄量を年間1.0kg以上削減できる(装置1台当たりの年間の水銀ランプ使用本数、ランプ1本に含まれる水銀量により同社が算出)
MPAsp-H1003Hは、同社が2022年7月に発売したFPD露光装置だ。2200×2500mmの第8世代ガラス基板に対応していて、主にテレビ用ディスプレイパネルの製造に使用されている。
同社は今後、LED照明オプションの対応機種の拡充を図る。導入済みの既設装置の光源をLEDにアップグレードする、有償サービスの提供も進める。
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