ER電池から置き換え可能 3.6V全固体電池モジュール:ワイヤレス充電対応
マクセルは、ER電池と互換性を有する、ワイヤレス充電対応の全固体電池モジュールと専用充電器を開発した。モジュールは1/2AAサイズで、125℃対応品と150℃対応品を用意する。
マクセルは2026年8月、塩化チオニルリチウム(ER)電池と互換性を有する、ワイヤレス充電対応の全固体電池モジュールと専用充電器を開発した。モジュールは、125℃対応品と150℃対応品を用意する。
同モジュールは、ワイヤレス充電回路と全固体電池、昇圧回路を1/2AA(直径14.5×高さ25.2mm)サイズに収めた。出力電圧は3.6Vで、同社によると既存のER電池と同レベルだという。専用充電器と組み合わせることで、既存機器のワイヤレス充電化が可能だ。
125℃対応品は、量産品の全固体電池「PSB401010H」を搭載し、標準容量は3.6mAh。150℃対応品は開発品の「PSB401010T」を搭載し、標準容量は2.7mAhになる。いずれも負荷電流1mAの場合の仕様で、作動温度範囲は125℃対応品が0〜125℃、150℃対応品が0〜150℃。25℃環境で専用充電器を使用した場合の充電時間は約5時間だ。
専用充電器は、USBによる5.0V給電に対応する。作動温度範囲は0〜40℃で、寸法は65×52×38mmになる。充電開始から5時間で、自動的に電源が切れる仕様とした。
高温環境の温度ロガーへの適用を検証
同モジュールは繰り返し充電可能で、一次電池のER電池に比べて電池交換作業と使用済み電池の廃棄量を削減できる。筐体に電池交換や有線充電のための開閉部を設けずに済み、密閉性が求められる機器にも適用できる。
用途の1つとして、同社は食品用温度ロガーを想定する。レトルト食品の殺菌工程などで使用する温度ロガーには、高温への耐性に加えて水分の侵入を防ぐ密閉性が求められる。同社はハウス食品と共同で、今回のモジュールを用いた食品用温度ロガーの実用性を検証している。
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