1×1インチで60W出力、TDKの絶縁型DC-DCコンバータ:立体構造で高密度化
TDKは、TDK-Lamdaブランドの絶縁型DC-DCコンバーター「CCGシリーズ」の新製品として、出力が60Wのモデル「CCG60シリーズ」を発表した。1×1インチフットプリント(25.4×13.0×25.4mm)で60Wと、高い電力密度を実現した。
TDKは2026年9月1日、TDK-Lamdaブランドの絶縁型DC-DCコンバーター「CCGシリーズ」の新製品として、出力が60Wのモデル「CCG60シリーズ」を発表した。入力電圧範囲と出力電圧が異なる計10品種を用意する。同日に受注を開始し、価格は個別見積もり。業界標準サイズである1×1インチフットプリント(25.4×13.0×25.4mm)で60Wという、高い電力密度を実現した。変換効率は93%になっている。
CCGシリーズは、スペース制約が厳しいアプリケーションに向けた、小型化を特徴とするDC-DCコンバーターだ。半導体製造装置や産業用ロボットなど、装置や産業用機器などに搭載される制御基板を主な用途とする。既存品には1.5W、3W、6W、10W、15W、30Wのモデルがあり、これに60W品が加わった。TDKは「60W品がラインアップに追加されたことで、顧客は電源を1つのメーカーにまとめやすくなる。つまり、システムとしてサポートを受けやすくなる」と述べる。
60W品は、30W品と同等の実装面積でありながら、出力を60Wと2倍に向上させた。トランスと半導体を平面ではなく、“二階建て”のように積層する立体構造にし、トポロジーなどを工夫することで、2倍の出力を実現したという。「われわれが持つ設計と生産技術のノウハウを活用して、60W品の高密度実装を実現した」(TDK)
CCG60シリーズは、広い動作温度範囲と入力電圧範囲を持つことも特徴だ。装置や機器が小型化し、高密度になると、熱がこもりやすくなる。そのため、高温環境下でも安定して動作できる温度範囲が必要になる。CCG60シリーズの動作温度範囲は−40〜85℃(ディレーティングあり)。85℃では30Wまで出力可能になっている。
入力電圧範囲については、9〜36Vと、18〜76Vの2種類のモデルを用意した。入力電圧範囲が広いことから、12V、24V、48Vといったさまざまなバッテリー電圧に対応できる。バッテリーの電圧変動幅が大きくても対応できる。
9〜36V、18〜76Vの各モデルについて、出力電圧は3.3/5/12/15/24Vをそろえる。その他、IEC/UL/CSA/EN62368-1の安全規格もサポートする。
TDKは60W品を開発した背景として、AIの普及加速により、センサーやカメラなどの負荷デバイスに対し、電力増の要求が強くなったことを挙げる。「CCGシリーズは、6W、10W、15W品が特によく使われている。現在、採用されている領域に対し、アドオンで提案していく」(同社)
CCG60シリーズは長岡工場(新潟県長岡市)で既に量産を開始していて、5年後に年間4億円の売り上げを目指す。
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