ヒューマノイドでも活用見込む TDK独自樹脂電極MLCCに10μF品:部品数/実装面積を半減
TDKは独自の樹脂電極構造を採用した積層セラミックコンデンサー(MLCC)「CNシリーズ」において、X7R特性で定格電圧100V/静電容量10μFのモデルを開発したと発表した。「従来品の2倍の大容量化」(TDK)により、部品数や実装面積の半減に寄与するとしている。
TDKは2026年9月8日、独自の樹脂電極構造を採用した積層セラミックコンデンサー(MLCC)「CNシリーズ」において、X7R特性で定格電圧100V/静電容量10μFのモデルを開発したと発表した。すでに量産を開始している。
従来品の2倍の大容量化を実現
MLCCの端子部に樹脂層を設けることで、基板からの応力による影響を緩和して信頼性を向上できる。しかし従来の樹脂電極品の場合、端子全面を樹脂層で覆うため、樹脂電極を採用しない一般品と比べて抵抗が増加する、という課題がある。TDKのCNシリーズは、端子の基板実装面のみを樹脂層で覆う独自構造によって、信頼性を確保しつつ一般品と同等の抵抗を実現した製品だ。
今回の新開発品では、材料の選定や設計の最適化によって10μFの静電容量を実現。TDKの担当者は「CNシリーズの従来品(4.7μF)と比べて2倍の大容量化を実現した。3225サイズ(3.2×2.5×2.5mm)でX7R特性100VのMLCCとして、業界最高水準の大容量品になる」とする。
車載グレードの「CNAシリーズ」と一般グレードの「CNCシリーズ」2種類を用意していて、サンプル価格はCNAシリーズが55円、CNCシリーズが50円になる。製造は本荘工場(秋田県由利本荘市)西サイトで、当初の生産予定台数は月間100万個だ。
ヒューマノイドでも採用を見込む
主な用途として、AIサーバや電動車(xEV)、ヒューマノイドなどで採用が進む48V電源を想定する。特にAIサーバでの引き合いを見込んでいて、「従来品の2倍の大容量化によって、使用部品数や実装面積の半減が可能だ」(TDK担当者)とする。
TDKのMLCCとして、主な想定用途にヒューマノイドを挙げるのは、今回が初めてだという。「これまでTDKは車載メインでMLCCを展開してきたが、昨今はAIサーバ需要が大きく伸びている。さらに先を見据える意味でヒューマノイドを挙げた。これから仕様が定まっていく段階だが、48V駆動や高信頼性などは重要な要素になると考えられるため、樹脂電極品を含めさまざまな選択肢を用意したい」(TDK担当者)
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