ニュース
長距離高速伝送が可能、LVDSインタフェース搭載のLEDドライバ:ザインエレ THL3512/THL3514
ザインエレクトロニクスは、LVDSインタフェースを搭載したLEDドライバ「THL3512」「THL3514」を発表した。LVDSシリアルインタフェースを用いた制御により、高速・長距離伝送と高ノイズ耐性を可能にした。
ザインエレクトロニクスは2015年4月、LVDSインタフェースを搭載したLEDドライバ「THL3512」「THL3514」の量産出荷を開始した。アミューズメント機器、LEDバックライト、LEDディスプレイ、LED電飾、LED広告照明、デジタルサイネージなどのフルカラーLEDを持つ機器などに向ける。
THL3512/THL3514は、クロックとデータの2ペアからなるLVDSシリアルインタフェースを用いた制御により、高速性能と高ノイズ耐性の両立を可能にした。これにより、静電気などノイズが多い環境でも、誤動作/誤点灯を抑えながら、長距離伝送ができる。
LEDの輝度設定は256段階
LEDドライバ部の出力は、THL3512が24チャンネルのオープンドレイン出力、THL3514が24チャンネルの定電流出力で、定電流値は外付けの抵抗により、3系統の設定を可能にした。また、発振器とPWM回路を内蔵し、レジスタ書き込みによりLEDの輝度をチャンネルごとに256段階で設定できる。
LVDSは、カスケード接続とマルチドロップ接続の両方に対応し、LEDドライバの配置や接続の自由度が高い。通信プロトコルはシンプルな片方向通信で、CPUへの負荷が小さく、制御しやすい構造を採用した。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- LEDドライバから学ぶ コンバータ部のスイッチング回路
今回は、降圧型コンバータの仕組みを解説します。 - LEDの異常を検出できるドライバー回路
今回は、LEDの異常状態検出機能を備えたLEDドライバー回路を紹介する。 - ドライバ回路の試験に用いる疑似LED
LEDを利用した照明機器に対する注目が急速に高まっている。ただし、問題もある。LED用のドライバ回路の試験をどのようにして行えばよいのかということである。 - 内部配線を簡素化、ザインのLVDS入出力型モータドライバIC
ザインエレクトロニクスの「THM3561」は、LVDS(Low Voltage Differential Signaling)入出力型モータドライバICである。内部配線の簡素化や省スペース化、配線コストの削減などが可能となる。 - 監視カメラ内部のスリップリング伝送、高速/高品位の映像伝送を可能に
ザインエレクトロニクスの「THCV233」と「THCV234」は、監視カメラ装置内部のスリップリング伝送において、高解像度のデータを高速かつ高品質に、長距離伝送を可能とするV-by-One HS対応の高速インタフェースICである。