無線LANアクセスポイント/ネットワークの品質性能測定ソリューション:東陽テクニカ Spirent Landslide
東陽テクニカは、モバイルコアノードテスタ「Spirent Landslide」に無線LAN測定機能を追加する、専用アプリケーションと専用ネットワークインタフェースカードを発売した。APやネットワークの品質性能測定に対応する。
東陽テクニカは2015年6月、米Spirent Communicationsが開発・製造したモバイルコアノードテスタ「Spirent Landslide」に無線LAN測定機能を追加する、「Spirent Landslide Wi-Fi UE Emulationテストアプリケーション」と「Wi-Fi RF NICアクセサリキット」を発売した。
品質性能測定に対応
Spirent Landslideは、LTE、3G、WiMAX モバイルネットワーク内で使用されるモバイルコアノードの負荷試験機となる。今回、専用アプリケーションおよび専用ネットワークインタフェースカードを発売し、無線LANアクセスポイント(以下、AP)やネットワークの品質性能測定に対応した。これにより、多数の無線LAN端末を擬似して負荷を掛けることで、キャパシティ、通信速度、遅延、音声品質などの測定を可能にしている。
Wi-Fi RF NICは、Spirent Landslideに搭載し、無線LAN APと同軸ケーブルをつなぐかアンテナ経由で電波放射することで、無線LAN APと接続できる。さらに、Wi-Fi UE Emulationテストアプリケーションを使って無線LAN接続シーケンス、認証・アドレス取得、アプリケーショントラフィック印加をシームレスに行うと、AP単体の性能に加え、バックエンドのサーバ類も含めた無線LANネットワークシステム全体の性能、QoS/QoEを測定できる。認証サーバやDHCPサーバ、モバイルコアノードの擬似も可能で、測定に必要なネットワーク構成をハードウェア1台で構築できるという。
販売価格(税別)は、Wi-Fi RF NICが322万9000円、Wi-Fi UE Emulationテストアプリケーションが1070万円からとなる。
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