ニュース
化学分析装置向け低バイアス電流のオペアンプ:アナログ・デバイセズ ADA4530-1
アナログ・デバイセズは、化学分析装置向けエレクトロメーターグレードのオペアンプ「ADA4530-1」を発表した。コストとサイズを縮小し、広い温度範囲で最高レベルの精度とデータを提供する。
センサーの感度を最大限に利用可能
アナログ・デバイセズは2015年10月、化学分析装置向けエレクトロメーターグレードのオペアンプ「ADA4530-1」を発表した。設計時間やコスト、サイズを縮小しながら、従来より広い温度範囲で最高レベルの精度とデータの提供が可能になる。
ADA4530-1の入力バイアス電流は、125℃で250fA、85℃では20fAとなっている。室温から85℃まで20fAの同じ入力バイアス電流仕様にできる。製造時に室温と125℃でテスト済みの製品は他になく、バイアス電流の広範囲にわたる変化にも対応可能なので、システム設計者はセンサーの感度を最大限に利用することができるという。
超低入力バイアス電流により、ADA4530-1は高精度のモニタリング/分析機器に用いられるフォトダイオードや、高出力インピーダンスセンサーのような出力負荷に敏感なセンサーのインタフェースに向いている。高インピーダンスバッファとしても使用できる。
また、入力コモンモード電圧を追跡するオンチップガードバッファを内蔵。相互接続シールド用ガードシールドの駆動に有用な出力を提供するため、出力ドライブ用の別回路を設計する必要がなくなる。これにより、センサーインタフェースの設計が簡素化され、設計時間やコスト、PCB面積を削減できるという。
1000個受注時11.40米ドルで、8ピンSOICパッケージで量産出荷中である。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 3200〜4000MHzで動作するTDD携帯電話基地局向け復調器
IDTは、TDD携帯電話基地局の開発者向けに、消費電力、ソリューションコスト、基板面積を削減できるRFデバイス「F1358統合型デジタルプリディストーション復調器」を発表した。 - MIPI-CSI2出力インタフェース内蔵のアナログ・ビデオ・デコーダ
インターシルは、MIPI-CSI2出力インタフェースを内蔵したアナログ・ビデオ・デコーダ「TW9992」を発表した。車載用リアカメラからのシングルエンド入力と差動入力のコンポジット・ビデオ入力に対応している。 - Cortex-M0ベースのPSoC 4でラインアップを拡充
サイプレス セミコンダクタは、32ビットARM Cortex-M0ソリューションの「PSoC 4」ポートフォリオを拡張し、「PSoC 4Mシリーズ」を発表した。計12個のアナログ・ブロックと計16個のデジタル・ブロックを実装している。 - 複数の独立閉ループチャンネルを内蔵したPICマイコン
Microchip Technologyは、最大2つの独立した複数の閉ループ制御チャンネルとシステム管理機能を備えた、8ビットPICマイコンファミリ「PIC16(L)F1769」を発表した。