使いやすさを追求したスペクトラムアナライザ:ローデ・シュワルツ R&S Spectrum Rider
ローデ・シュワルツ・ジャパンは、ハンドヘルドスペクトラムアナライザの新モデル「R&S Spectrum Rider」の発売を開始したと発表した。軽量で長時間のバッテリ動作、高RF性能、測定確度で用所を選ばずに使用できる。
ローデ・シュワルツ・ジャパンは2015年11月、ハンドヘルドスペクトラムアナライザの新モデル「R&S Spectrum Rider」を発売した。タッチスクリーンにこれまで通りのハードボタンと、好みに合わせた操作方法で測定できる。軽量で長時間のバッテリ動作、高RF性能、測定確度で電源環境の悪い環境下やラボなど用所を選ばずに使用可能だ。
バッテリ動作8時間、フィールド測定もできる堅牢設計
R&S Spectrum Riderは、5kHz〜2GHzの周波数レンジを標準搭載し、2GHz以上の無線信号や3GHz以上が必要とされるTD-LTEバンド信号などの測定要求に応じる。拡張は、ソフトウェアアップグレードによって最大4GHzまで可能。高RF性能が求められるラボなどでの要求に応える−160dBmの高感度、0.5dB(10MHz〜3GHz)の高い測定確度を備えた。
バッテリ搭載時で重さ2.5kg、最大8時間の動作、電源環境の悪い環境下でも充電せずに作業を続けられる。バックライトキーボード、低反射ディスプレイ、大きなハードボタンを搭載。暗所や日差しの強い場所、手袋着用時の使用にも対応する。MIL-PRF-28800F クラス2を満たした堅牢、防塵、防水設計で、フィールド測定にも適している。
R&S Spectrum Riderは、静電式タッチパネルにより、周波数、スパンなどの設定だけでなく、マーカーのセットも直感的に設定できる。USBやLANを介したリモート制御、信号処理フローに合わせた測定器設定パネルになっているので、初めてスペクトラムアナライザを使用するユーザーでも容易に設定できる。これにより、測定時間を短縮する設定内容や結果は、最大32GバイトmicroSDカードに保存できる。
本体価格は62万円(税別)。測定項目によってはオプション追加が必要としている。同社によると、年間の販売台数を120台と見込んでいる。
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