最大4Gb/sのデータレートを可能にしたアナライザ:キーサイト U4164A
キーサイト・テクノロジーは、データレート最大4Gビット/秒のステートモードと10GHzのタイミングモード、最大400バイトのメモリ容量を備えたロジックアナライザモジュール「U4164A」を発表した。
キーサイト・テクノロジーは2015年12月、ロジックアナライザモジュール「U4164A」を発表した。ハイエンドのデジタルデザイン、モバイル機器、PC、DDR/LPDDRメモリなどの技術者向けに設計されたもので、高速化するデジタル信号の測定を可能にし、デザインの検証とトラブルシューティングの信頼性が向上するという。
システムの立ち上げとデバッグの効率化にも対応
U4164Aは、データレート最大4Gバイト/秒(b/s)のステートモードと10GHzのタイミングモード、最大400Mバイトのメモリ容量までアップグレードが可能。新たにクワッドサンプリングステートモードと10GHzクォーターチャネルタイミングモードを搭載している。
クワッドサンプリングステートモードは、動作レート2500Mb/s以上のDDR4/LPDDR4システムに対するシングルポイントプロービングを可能にした。DDR4 BGAインターポーザー「W4643A/W4641A」とSoft Touch Proコネクタレスプローブケーブル「U4208A/U4209A」を使用すれば、最大4Gb/sのデータレートで動作するDDR4/LPDDR4の読み込み/書き込みトラフィックの検証とデバッグが可能という。
さらに、タイミングモードでのスキュー補正制御、デュアルサンプリングステートモードでの2つのしきい値設定、クロックヒステリシス制御などの機能も備え、システムの立ち上げとデバッグの効率化にも対応した。
U4164Aの参考価格は、136ch/350MHzステート/2Mメモリの基本構成で360万929円。同社のM9502A 2スロット/M9505A 5スロットAXIeシャーシに組み込んで使用する。M9502A 2スロットシャーシは105万7541円となっている。
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