3相パワー機器の試験に対応するパワーアナライザ:キーサイト PA2203A
キーサイト・テクノロジーは、3相パワー機器の設計や試験、デバッグに対応する4チャネルパワーアナライザ「IntegraVision PA2203A」を発売した。3相パワー機器/装置の研究開発で必要な性能を、解析/評価/測定/実証できるという。
キーサイト・テクノロジーは2015年12月、3相パワー機器の設計や試験、デバッグに対応する、4チャネルパワーアナライザ「IntegraVision PA2203A」を発売した。3相パワー機器/装置の研究開発で必要な性能を、解析/評価/測定/実証できるという。
4つの電力チャネル
IntegraVision 4チャネルパワーアナライザは、2チャネルモデルと同様に、0.1%の基本確度と16ビットの分解能で測定し、高効率電力変換システムの変換効率の改善を識別/評価できる。通常、産業用機器は3相電力を必要とするが、PA2203Aは3相電力の測定/解析に対応。1つの筐体に4つの電力チャネルを収容するため、グリッド接続機器、モータ、その他のハイパワー機器の高速で正確な設計と検証を可能にした。
さらに、5Mサンプル/秒デジタイザを使用して電圧/電源/電力を2.5MHz帯域幅でリアルタイム捕捉し、過渡現象/突入電流/ステート変化を表示できる。オシロスコープを使わずに繰り返しイベントとシングルショットイベントを捕捉/表示可能で、測定のセットアップ作業とシステム構築時間を短縮できる。
4つの電力チャネルには、外部センサ―入力と2Arms/50Arms直接入力を標準で装備。外部センサー入力は、電流プローブとトランスジューサーを10Vフルスケールまでサポートした。フローティング入力は、最大1000Vrmsまでの電圧測定に対応。内蔵のデータロガーにより、最長1年間、オフライン解析とアーカイブ用のデータが捕捉できる。
参考価格は、411万9878円(税別)。2016年1月より出荷を開始する予定である。
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