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電池残量検出ICの電流スパイク耐性を高めるDesign Ideas パワー関連と電源(2/2 ページ)

今回は、電流検出ICの電流スパイク耐性を、さまざまな側面から改善する回路を紹介する。

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短絡負荷遮断機能も実現

 さらに、IC5が熱保護モードにならないようにする短絡負荷遮断機能も利用できる(図2)。また、電池が負荷に電流を供給していないときや、放電したときには、全回路が遮断される。IC7、IC8とIC9で構成されるタイマー回路によって、オプションの遮断機能が実現されている。


図2:電池残量検出回路 (クリックで拡大)
この回路は、電池の化学組成、容量、内部抵抗、セル数やタイマーやディスプレイの違いに応じてカスタマイズできる。

 R33とC7を変更することでクロック周波数を下げたり、バイナリリップルカウンタIC8とIC9の設定内容を変更したりすることにより、ターンオフ遅延を分単位のレベルから日単位のレベルに変えることもできる。スイッチS2をオンにするか、再充電サイクルを開始すると、コントローラが再起動する。並列に接続されているショットキーダイオードD6は、電池の再充電を行うための電流経路である。

 図2の各抵抗値は特定のアプリケーション用だが、電池の化学組成、容量、内部抵抗、セル数やタイマーおよびディスプレイの違いによって、カスタマイズ可能だ。また、この回路に使用している表面実装用の薄型部品は、1.8平方インチの4層プリント基板の片面に載せることができる。スイッチとLED表示部はプリント基板の下側に接続する。


Design Ideas〜回路設計アイデア集

【アナログ機能回路】:フィルタ回路や発振回路、センサー回路など

【パワー関連と電源】:ノイズの低減手法、保護回路など

【ディスプレイとドライバ】:LEDの制御、活用法など

【計測とテスト】:簡易テスターの設計例、旧式の計測装置の有効な活用法など

【信号源とパルス処理】:その他のユニークな回路



※本記事は、2008年7月29日にEDN Japan臨時増刊として発刊した「珠玉の電気回路200選」に掲載されたものです。著者の所属や社名、部品の品番などは掲載当時の情報ですので、あらかじめご了承ください。
「珠玉の電気回路200選」:EDN Japanの回路アイデア寄稿コラム「Design Ideas」を1冊にまとめたもの。2001〜2008年に掲載された記事の中から200本を厳選し、5つのカテゴリに分けて収録した。

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