消費電力50%以上低減するIO-Linkトランシーバー:マキシム MAX14827
Maxim Integrated Products(マキシム インテグレーテッド プロダクツ)は、IO-Linkデュアルチャネルトランシーバー「MAX14827」を発表した。従来製品より、消費電力を50%以上削減し、小型WLPパッケージを使用して、スペースを60%節約しているという。
Maxim Integrated Products(マキシム インテグレーテッド プロダクツ)は2016年2月、IO-Linkデュアルチャネルトランシーバー「MAX14827」を発表した。
MAX14827は、ダウンタイムを低減するためのアクティブ逆極性保護を搭載した超低電力ドライバを2つ備えている。マイクロコントローラを使用するセンサーの場合、SPIインタフェースが利用可能だ。通常24V電源電圧、最大60Vで動作し、マイクロTVS(Transient Voltage Suppressor)を使用できる。2.5Ω(typ)のオン抵抗によって、消費電力を50%以上削減。小型WLPパッケージを使用することでスペースを60%節約しているという。産業用センサーで一般的な、高電圧機能も内蔵した。
多重化SPI/UARTインタフェースオプション
IO-Link動作用には、3線式UARTインタフェースを提供。マイクロコントローラのUARTとのインタフェースが可能になっている。多重化SPI/UARTインタフェースオプションにより、1つのシリアルマイクロコントローラインタフェースを使って、SPIとUARTインタフェースを共有できるとした。低ノイズアナログ/ロジック電源レール用には、オンボード3.3Vと5Vリニアレギュレーターを内蔵している。
また、インタフェースと電源ピンの絶対最大定格65Vにより、TVSの柔軟な保護選択が可能である。PP、NPN、PNP出力が選択できSKUを削減する。動作温度範囲は−40℃〜125℃。WLPパッケージ(2.5×2.5mm)/TQFNパッケージ(4×4mm)で提供する。
1000個以上購入時の単価は3.35米ドルからで、評価キットも利用可能である。
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