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Qi認定の15Wワイヤレス充電トランスミッターIC:日本TI bq501210
日本テキサス・インスツルメンツは、15Wワイヤレス充電トランスミッターIC「bq501210」を発表した。Wireless Power Consortium(WPC)のv1.2仕様に準拠し、Qi認定を取得している。
システム効率84%
日本テキサス・インスツルメンツは(日本TI)2016年7月、電子POS機器やハンドヘルド医療機器など産業用アプリケーション向けに、15Wワイヤレス充電トランスミッターIC「bq501210」を発表した。Wireless Power Consortium(WPC)のv1.2仕様に準拠し、Qi標準規格認定を取得している。
bq501210は、従来のワイヤレス充電デバイスに比べて発熱が低く、84%のシステム効率を可能にしている。固定周波数動作により、電磁妨害(EMI)を低減。複数の急速充電プロトコルをサポートし、モバイル機器との間で急速充電のネゴシエーションを実施することで、互換性を備えたレシーバーに最大10Wの電力を伝送できる。
また、HVDCP(High-Voltage Dedicated Charging Port)プロトコルは、入力電圧の調整機能に対応したAC-DC電源アダプターとの間で、ネゴシエーションを実行できる。レール制御出力は、入力電圧15〜19Vで最大15Wの出力を提供し、最小5Vの入力電圧から5Wなどの低出力電力動作を可能にした。
現在、量産中で、9×9mmのVQFNパッケージで供給される。1000個購入時の参考単価は、3.75米ドル。評価モジュール「bq501210EVM-756」も提供している。
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