Z-Waveで互換性維持の要となるコマンドクラス:IoT時代の無線規格を知る【Z-Wave編】(4)(3/3 ページ)
ホームネットワーク向け無線規格として、海外を中心に普及が進む「Z-Wave」について解説していく本連載。今回は、互換性維持の要となるコマンドクラスのアーキテクチャについて紹介する。
コマンドクラスへの3つの対応レベル
コマンドクラスへの対応レベルとしては、下記3つがある。
Supportは、コマンドクラスに含まれるコマンド全てを対応できることを示す。
Controlは、Supportしている端末に対して制御することができる。かならずしも、全てのコマンドに対応する必要はない。
Support&Controlは、どちらも対応できることを示す。
Node Information Frame
Node Information Frame(NIF)は、デバイスが対応しているDevice Type、Role Type、Command Classの情報をコントローラに伝えるために使われる。通常は、Z-Waveネットワークにデバイスを追加するInclusionのタイミングでコントローラにNIFが送られ、追加されたデバイスの情報がコントローラで把握できるようになる。
Basic Command Class
全てのZ-Wave機器で、対応が必須のコマンドクラスがBasic Command Classである。全てのDevice Typeに共通フォーマットを使用する。それぞれのDevice Typeで対応すべきCommand Classの詳細をサポート、コントロールせずとも、Basic Command ClassでSet、Getコマンドが有効である。最低限の動作が保証される。
下図は、Device Typeに対してBasic Setを行ったときの例になる。上のスイッチは、Setコマンドが有効だ。2番目のサーモスタット、エアコンに対してもSetコマンドが有効である。しかし、3番目の単純なセンサーには、Setコマンドが有効でない。
次回は、連載の最後となる、Z-Waveの認証フローについて解説していく。
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