802.11acとBT4.2を組み合わせた無線通信チップ:サイプレス CYW4373
サイプレス セミコンダクタは、IEEE 802.11ac対応のWi-Fi、Bluetooth、Bluetooth Low Energy(BLE)を組み合わせたIoT(モノのインターネット)向けのワイヤレスソリューション「CYW4373」を発表した。
802.11acのワイヤレスLANサブシステムとBluetoothサブシステムで構成
サイプレス セミコンダクタは2017年5月、IEEE 802.11ac対応のWi-Fi、Bluetooth、Bluetooth Low Energy(BLE)を組み合わせたIoT(モノのインターネット)向けのワイヤレスソリューション「CYW4373」を発表した。
CYW4373は、IEEE 802.11acのワイヤレスLANサブシステムとBluetoothサブシステムから構成され、USB 2.0、SDIO 3.0、UART、I2Sなどのインタフェースも備えている。20M、40M、80MHzチャネルを動的に選択でき、デュアルバンド2.4GHz、5GHz無線を搭載しながらも最大433Mビット/秒の性能を可能にした。ディープスリープモードにより、消費電力を低減することもできる。
また、同社の「WICED Studio IoT開発プラットフォーム」で設計が可能。同開発プラットフォームは、テスト済みのWi-FiおよびBluetoothプロトコルスタックを含むワイヤレスソフトウェア開発キット(SDK)備え、AWS(Amazon Web Services)などのクラウドサービスとも容易に接続できるという。
現在サンプル品を出荷中で、量産開始は2017年後半の予定。スマートホーム製品の他、ホームアプライアンスやプリンタなどのネットワーク周辺機器での用途を見込む。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 1000以上のワイヤレスノードを管理可能にしたWSN
リニアテクノロジーは、SmartMesh IP ワイヤレスセンサーネットワーク(WSN)の機能を拡張した。単一ネットワーク内で1000以上のノードをサポートするネットワーキングソフトウェア「SmartMesh VManager」や低消費電力のローミングノード機能を搭載した。 - ワイヤレス給電の最新事情
ワイヤレス給電技術については、電磁誘導(MI:Magnetic Induction)方式と磁気共鳴(MR:Magnetic Resonance)方式の2つの標準化が進められています。いずれもコンパクトに実装でき、コストを抑えられることから、民生機器市場におけるワイヤレス給電の主要な方式となっています。本稿では、ワイヤレス給電の市場と、MI方式、MR方式の両技術の現状について説明します。 - SIGFOXなどに対応したワイヤレストランシーバー
NXPセミコンダクターズは、ワイヤレストランシーバー・プラットフォーム「OL2385」ファミリーを発表した。SIGFOXやXemexのW-Bus、ZigBeeのIEEE 802.15.4などのプロトコルに対応する。 - メッシュネットワーク技術「TSCH」とは
無線でセンサーデータを収集する必要のある産業用IoT(Internet of Things)。そうしたワイヤレス・センサー・ネットワーク(WSN)を構築する上で、TSCH(Time Synchronized Channel Hopping:時間同期チャンネルホッピング)と呼ばれるメッシュネットワーク技術が注目を集めている。TSCHとは、どのような技術なのか――。詳しく紹介していく。 - Qi認定の15Wワイヤレス充電トランスミッターIC
日本テキサス・インスツルメンツは、15Wワイヤレス充電トランスミッターIC「bq501210」を発表した。Wireless Power Consortium(WPC)のv1.2仕様に準拠し、Qi認定を取得している。 - ウェアラブル端末の開発期間を短縮する充電IC
STマイクロエレクトロニクスは、性能と消費電力を最適化し、広範な機能を統合したバッテリーチャージャーIC「STBC02」を発表した。リニアバッテリーチャージャーや低ドロップアウト電圧レギュレーターなどを集積。1000個購入時の単価は約1.1米ドルで、既に量産を開始している。