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Sigfox RC1認定のRFシステムインパッケージ:オン・セミコンダクター AX-SIP-SFEU
オン・セミコンダクターは、IoT(モノのインターネット)向けネットワーク規格「Sigfox RC1」認定のプログラマブルRFトランシーバーシステムインパッケージ「AX-SIP-SFEU」を発表した。消費電流をスタンバイモードで0.5mAに抑えた。
0.5mAの低消費電流
オン・セミコンダクターは2017年9月、プログラマブルRFトランシーバーシステムインパッケージ(SiP)「AX-SIP-SFEU」を発表した。IoT(モノのインターネット)向けのネットワーク規格「Sigfox RC1」に認定されている。
AX-SIP-SFEUは、RF SoC(System on Chip)と温度補償水晶発振器(TCXO)を含む全ての周辺部品を1パッケージに集積している。サイズは7×9×1mmで、モジュール型ソリューションの10分の1に小型化した。
同社独自の低電力設計を活用し、消費電流をスタンバイモードで0.5mA、スリープモードで1.3μA、ディープスリープモードで100nAに抑えた。また、シンプルなUARTインタフェースを採用。フレームの送信および無線パラメーターの設定にATコマンドを使用し、ユーザー独自のソフトウェアを記述できるよう、さまざまなAPI(Application Programming Interface)を用意した。
Sigfox認定に加え、現地の法規に準拠するため、IoT設計者はアプリケーションとアンテナの設計に集中できる。これにより、設計の簡素化、市場参入までの期間短縮につながるとしている。
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