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2.6Gサンプル/秒で動作するデュアルA-Dコンバーター:アナログ・デバイセズ AD9689
アナログ・デバイセズは、14ビット、2.6Gサンプル/秒で動作する高速デュアルA-Dコンバーター「AD9689」を発表した。1チャンネルあたりの消費電力は、2.6Gサンプル/秒動作時で1.55Wとなる。
JESD204B規格に準拠
アナログ・デバイセズは2017年10月、14ビット、2.6Gサンプル/秒で動作する高速デュアルA-Dコンバーター「AD9689」を発表した。2.6Gサンプル/秒動作時の1チャンネルあたりの消費電力は1.55Wで、従来製品の半分に抑えた。
シリアルインタフェース規格のJESD204B(サブクラス1)に準拠し、1レーンあたり16Gビット/秒まで対応する。2.56Gサンプル/秒動作時のSFDRは、
- 1.8GHz、−2.0dBFS入力時:73dBFS
- 5.5GHz、−2.0dBFS入力時:59dBFS
2.56Gサンプル/秒動作時のSNRは、
- 1.8GHz、−2dBFS入力時:59.7dBFS
- 5.5GHz、−2dBFS入力時:53.0dBFS
となっている。
設定可能なFIRフィルターを備え、2次エラー修正やエコライジングを実施する機能を搭載している。BGAパッケージでは、9GHzのアナログ入力帯域幅により、第4ナイキストゾーンを上回るRFサンプリング機能などを装備した。
196ボールのCSPBGA、64ピンのLFCSPパッケージで供給され、量産出荷を開始している。1000個購入時の単価は406.26〜1108.34米ドル。また、同機能を持つ2つのコンバーター「AD9695」「AD9697」も同時に発表。いずれもFPGAに効率的かつ高速に相互接続できる他、低消費電力で既存製品とのピン互換性も備えた。
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