ウェアラブル機器向けのセンサーソリューション:マキシム MAX8614x/MAX30001
Maxim Integrated Productsは、光学式パルスオキシメーターおよび心拍センサー「MAX86140」「MAX86141」と、心電図(ECG)および生体インピーダンス(BioZ)アナログフロントエンド(AFE)「MAX30001」を発表した。
継続的な健康指標の測定が可能に
Maxim Integrated Products(マキシム インテグレーテッド プロダクツ)は2017年11月、光学式パルスオキシメーターおよび心拍センサー「MAX86140」「MAX86141」と、心電図(ECG)および生体インピーダンス(BioZ)アナログフロントエンド(AFE)「MAX30001」を発表した。予防的ヘルスケアおよびフィットネス用のウェアラブル機器に活用できる。
MAX86140とMAX86141は、1.8Vの主電源電圧と3.1〜5.5VのLEDドライバー電源電圧で動作する。また、19ビットのADC、環境光除去(ALC)回路、ピケットフェンス検出および置換アルゴリズムを内蔵した低ノイズ信号調整AFEを搭載。手首や指、耳で光電容積脈波信号の計測が可能で、心拍数、心拍変動、パルス酸素濃度を検出できる。
MAX30001は、ECGシステム規格「IEC60601-2-47」に適合。胸部と手首でECGおよびBioZを測定し、心拍数、呼吸、不整脈を検出する。
MAX86140とMAX86141の消費電力は従来製品の約3分の1で、MAX30001は約半分の電力で動作する。低電力のため、バイタルサインの高精度な測定が可能となり、健康指標の継続的なモニタリングが行える。
パッケージは、MAX86140とMAX86141が2.048×1.848mmの20ピンWLPで、MAX30001が2.7×2.9mmの30ピンWLPを採用。動作温度範囲は、MAX86140とMAX86141が−40〜85℃、MAX30001が0〜70℃。1000個購入時の単価は、MAX86140が3.05米ドル、MAX86141が3.35米ドル、MAX30001が5.83米ドル。評価キット「MAX86140EVSYS#」(MAX86140とMAX86141用)、「MAX30001EVSYS#」(MAX30001用)も提供している。
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