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1Uスロットで4チャンネルの20W SMU:テクトロニクス 2606B
テクトロニクスは、ケースレーの新製品「2606B型」システムソースメーター(SMU)を発表した。1Uのラックシャシーに20WのSMUを4チャンネル搭載し、高確度電源、電流印加、任意波形ジェネレータ、パルスジェネレータなどの機能を1台に統合した。
3Uのラックスペースで12のSMUチャンネルを装備
テクトロニクスは2018年5月、グループ会社ケースレーの新しいシステムソースメーター(SMU)「2606B型」を発表した。1Uのラックシャシーに、20WのSMUを4チャンネル搭載している。自動車や産業アプリケーションなど、3Dセンシング市場向けとなる。
2606B型は、高確度電源、電流印加、6.5桁のデジタルマルチメーター(DMM)、任意波形ジェネレーター、パルスジェネレーターなどの機能を1台に統合。独自のシリーズレンジング回路により、最大2万測定/秒を可能にした。
ユニット間にエアフローのための空間を必要とせず、1Uサイズで3倍の密度を実現。3Uのラックスペースで12のSMUチャンネルの装備を可能とした。従来品の「2601B型」「2602B型」とコード互換性を持ち、既存の計測器と同じTSP(テストスクリプトプロセッサ)プログラミングコードを使用するため、コードを変更する必要がない。
アナログI/OやTSP-Linkのコネクターも同様の装備をしており、異なるコネクターやケーブルを用意する必要がなく、テストのコストが削減できる。
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