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3A出力の小型降圧同期整流DC-DCコンバーター:トレックス XC9280シリーズ
トレックス・セミコンダクターは、18V入力、3Aピーク出力の降圧同期整流DC-DCコンバーター「XC9280」シリーズを発表した。2.8×2.9×1.1mmのTSOT-26パッケージを採用し、従来品に比べて面積を70%削減する。
高周波で実装面積を25%削減
トレックス・セミコンダクターは2018年5月、18V入力、3Aピーク出力の降圧同期整流DC-DCコンバーター「XC9280」シリーズを発表した。2.8×2.9×1.1mmのTSOT-26パッケージを採用し、従来品に比べて面積を70%削減する。現在量産中で、参考価格は200円(税別)となる。
動作電圧は4.5〜18V、出力電圧は1.8〜7.0Vに対応する。消費電流は80μAで、制御方式はPFMおよびPWMに自動で切り替えできる。オン抵抗はハイサイドで0.166Ω、ローサイドで0.13Ωと、小型パッケージながら従来品と同等の抵抗値を維持する。
発振周波数は1.2MHzで、インダクタンス2.2μHの小型コイルが使用可能になるため、従来品に比べて実装面積を25%削減できる。IOUT1000mA時の効率は90%を達成。他に、出力容量の突入防止や出力電圧の立ち上げ遅延に有効な外部調整ソフトスタートを内蔵した。
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