ニュース
高耐圧デバイス用パッケージの3.3kV IGBTモジュール:インフィニオン XHP3
インフィニオン テクノロジーズは、高耐圧デバイス向けの新パッケージ「XHP 3」を採用した、3.3kV IGBTモジュールを発表した。6kVの「FF450R33T3E3」と、10.4kVの「FF450R33T3E3_B5」の2種類の絶縁クラスを提供する。
インフィニオン テクノロジーズは2019年4月、高耐圧デバイス向けの新パッケージ「XHP 3」を採用した、3.3kV絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(Insulated Gate Bipolar Transistor:IGBT)モジュールを発表した。3.3〜6.5kVまでの電圧に対応し、電鉄駆動装置、商用車、建機、農業用車両、高圧インバーターなど、要求の厳しい用途で利用できる。
クラス最高の信頼性と電力密度
XHP 3パッケージのサイズは140×100×40mmで、超音波溶接による端子、窒化アルミニウム基板、アルミニウムシリコンカーバイドのベースプレートを採用している。
ブロッキング電圧3.3kV、定格電流450Aのハーフブリッジ構成で、6kVの「FF450R33T3E3」と10.4kVの「FF450R33T3E3_B5」の2種類の絶縁クラスを提供する。
並列使用を想定して設計され、必要な数のXHP 3モジュールを並列で使用することで、システムが求める出力を得ることができる。この拡張性を利用できるように、静的、動的パラメーターについてマッチングしたデバイスをセットで提供する。このグループ化したモジュールを利用すれば、ディレーティングすることなく、最大8個までのXHP 3デバイスを並列で使用できる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- スマートハーフブリッジのモータードライバー
インフィニオンテクノロジーズは、pチャネルハイサイドMOSFET、nチャネルローサイドMOSFET、ドライバーICを1つのパッケージに組み込んだ、スマートハーフブリッジの高出力モータードライバー「IFX007T」の提供を開始した。 - 最大1.8kWの産業用モータードライブ向けIPM
Infineon Technologiesは、IPMファミリーに、最大1.8kWの産業用モータードライブ向けの1200V IPM「CIPOS Maxi IM818」シリーズを追加した。6チャンネルSOIゲートドライバや、温度サーミスタなどを装備している。 - 最大14Aを供給可能なSPIパワーコントローラー
インフィニオンテクノロジーズは、マルチチャンネルのSPIパワーコントローラー「SPOC+2」を発表した。1つの負荷を2つのチャンネルを並列使用して駆動でき、従来製品の2倍となる1.5〜14Aを供給する。 - 最大5Mビット/秒の通信が可能な車載向けSBC
インフィニオンテクノロジーズは、自動車用途で最大5Mビット/秒の通信が可能なシステムベースチップ「Mid-Range+SBC」ファミリーと「Lite SBC」ファミリーを発表した。 - 最大1kWまでのモータードライブ向けIGBT
インフィニオンテクノロジーズは、最大1kWまでの小型モータードライブ向けディスクリートデバイス「650V TRENCHSTOP IGBT6」を発表した。5k〜30kHzのスイッチング周波数に最適化されている。 - ホストCPUとTPMを安全、容易に接続するOSSスタック
インフィニオンテクノロジーズは、「TPM2.0用オープンソースソフトウェアスタック」を発表した。新しいESAPIレイヤーを含むため、産業向けアプリケーションやネットワーク機器の組み込みシステムに、TPMを容易に実装できるようになる。