ニュース
ロボットサーボモーター制御用32ビットマイコン:ルネサス RX72T
ルネサス エレクトロニクスは、産業用ロボットのサーボモーター制御用32ビットマイコン「RX72T」を発表した。動作周波数は最大200MHzで、米EEMBCのベンチマークテストで1160CoreMarkの高性能を達成している。
ルネサス エレクトロニクスは2019年5月、産業用ロボットのサーボモーター制御用32ビットマイコン「RX72T」を発表した。米EEMBCのベンチマークテストで、1160CoreMarkの高性能を達成している。
電流制御ループ演算1.5マイクロ秒以下を達成
専用アクセラレーターとして、単精度浮動小数点対応の三角関数演算器とレジスタの一括退避機能を搭載。ベクトル制御の電流制御ループ演算で1.5マイクロ秒以下を達成し、高精度の位置制御と速度制御を可能にしている。
動作周波数は最大200MHzで、2.7〜5.5Vに対応する。システムのフェイルセーフ機能をハードウェアで搭載するほか、通信データの暗号や復号に使用できるハードウェア暗号モジュールも搭載した。
従来の「RX66T」とは完全上位互換のため、容易に移行できる。また、リアルタイムデバッグが可能なソフトウェア「Renesas Motor Workbench 2.0」や、「24Vモータ制御評価キット」に対応したCPUカードも用意する。
量産受注を順次開始しており、量産出荷は2019年第4四半期を予定する。1万個購入時の参考価格は、512Kバイトのフラッシュメモリ、100ピンパッケージの「R5F572TFBDFP」が4.06米ドルとなっている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 耐放射線PWMコントローラーとFETドライバー
ルネサス エレクトロニクスは、プラスチックパッケージを採用した耐放射線PWMコントローラー「ISL71043M」と、窒化ガリウムFETドライバー「ISL71040M」を発表した。 - USB PDとUSB-Cの充電設計開発キットを発表
ルネサス エレクトロニクスは、USB PDとUSB-Cのバッテリー充電設計に向けたレファレンスデザインキット「RTK-251-1PowerBank3」「RTK-251-BuckBoosterConverter2」を発表した。 - ソフトエラー対策機能を備えた64ビットMPU
ルネサス エレクトロニクスは、高性能64ビットマイクロプロセッサ「RZ/G2」グループ4製品を発表した。ソフトエラー対策として、メモリの誤り検出、訂正機能を全製品に搭載。64ビットCPUコアの採用で、CPU処理性能が最大2.7倍に向上している。 - 高温対応のモーター制御用32ビットマイコン
ルネサス エレクトロニクスは、モーター制御用32ビットマイコン「RX24T」「RX24U」グループに、動作周囲温度が−40〜105℃の「Gバージョン」を追加し、量産出荷を開始した。 - 小型衛星向け耐放射線デジタルアイソレーター
ルネサス エレクトロニクスは、地球低軌道の小型衛星向けに、耐放射線性能を持つデジタルアイソレーター2種を発売した。優れた絶縁保護性能と最大級のデータレートを備える。 - USBコンボバックブーストバッテリーチャージャ
ルネサス エレクトロニクスは、NVDC充電とHPBB充電の両方をサポートする、USB-Cコンボバックブーストバッテリーチャージャ「ISL9241」を発売した。